花　8F（45.5×37.9㎝）　佐田興三　作

この作品は、大胆なタッチで、花瓶いっぱいに黄色い花が生けられている様子を描いています。

花の鮮やかな黄色は生命力と活気を象徴し、画面いっぱいに広がる色彩は視覚的な喜びを覚えます。

背景は白やピンクなどの淡い色合いで、花瓶と黄色い花々がひときわ際立って見えるよう計算されています。

花の形は大まかにしか描かれていませんが、その表現は花のエッセンスを捉えており、鑑賞者に花々の輝きを感じさせます。 色彩の力と形の省略によって、花の本質的な美しさを捉えた作品といえるでしょう。

1943年　東京三河島に生まれる

1961年　太平洋美術学校に入学し、絵画・彫刻・版画を学ぶ

1971年　銀座中央画廊にて第一回個展

1981年　太平洋展にて会員推挙（以後、太平洋展にて新人賞、会員秀作賞　等受賞）

1994年　鎌倉建長寺火展に出品　火展賞受賞

1995年　銀座薔薇画廊　企画展

1998年　銀座ギャラリームサシ　企画展

2001年　銀座ギャラリームサシ　企画展

2001年　日本のアート　ｉｎ　ＣＡＮＡＤＡ２００１年出品

2001年　日仏現代作家美術展出品　特別記念優秀賞受賞