樹下説法(軸装) 70.5×24.5cm 畠中光享 作  

¥1,200,000

この作品は、大樹の下で釈迦が仏の教えを説く場面を描写しています

釈迦の眼差しと微笑みは穏やかでありながら、智慧に満ちています。背景の黒い木々との対比によって釈迦の姿は際立ち、色彩の控えめさがこの場面の神聖さを一段と引き立てています。

弟子たちの姿が描かれていないことにより、一層、観る者は釈迦の言葉に耳を傾け、彼の教えから深い啓示を受けることができるでしょう。この作品は、仏教の教えと内面の平穏を求める者に、深い感銘を与えることでしょう。

 

畠中光享は、インドから日本に至る仏教美術の伝来に造詣が深く、インドの民俗や仏伝など仏教を題材にした作品が多い。宗教家としてまた画家として、インドを中心とした歴史的な作品の研究を通じてテーマを見出し、絵画制作をもって絵の本質と生き方を考えることを信条とする。


1947:奈良県に生まれる/1977:第21回シェル美術賞/1978:第1回東京セントラル美術館日本画大賞/1987:第5回京都府文化新人賞/2002:日経日本画大賞/2004:第22回京都府文化賞功労賞/2014:京都美術文化賞/2015:京都市文化功労賞など、受賞歴多数
●元京都造形芸術大学教授