利根川紀行 夕暮れ時 30F(90.9×72.7㎝) 山川輝夫 作  

¥900,000

この絵は、利根川から受ける印象と感情を織り交ぜながら描かれた作品です。

見たこともないような花と幾何学的な形状とパターンが広がり、現実と夢の境界が曖昧になります。不思議な形の花は、川のうねりに合わせて揺らいでいるようにも見えます。暖かい色調と柔らかな曲線が、夕暮れ時の情緒を感じさせ、自己の思考と共鳴することでしょう。

遊び心のある、魅力的な作品です。

 

1940年 東京都八王子市に生まれる

1964年 東京芸術大学油画科を卒業(卒業制作「無いものねだり」で大橋賞受賞)

1966年 同大学大学院修了

1969年 女子美術短期大学非常勤講師(1974年迄)

1981年 東京芸術大学助教授に就任

1986年 翌年にかけて、文部省在外研究員としてイギリスで研修

国際形象展、十騎会展、黎の会展、杜の会展などでグループ展と個展

1992年 死去

同年4月、東京芸術大学芸術資料館にて山川輝夫遺作展が開催され、卒業制作から近作のシリーズに至る30余点が出品された