祈る人(軸装) 62×46cm 畠中光享 作 

¥1,500,000

この美しい絵は、神聖なガンジス川のほとりで祈りを捧げる女性を描いています。女性は鮮やかな民族衣装のサリーを身にまとい、赤色の背景の前にひざまずいています。彼女の横顔は儚さと同時に力強さを感じさせます。

ガンジス川はインド文化において神聖な存在であり、多くの人々が祈りを捧げに訪れます。この女性も心からの信仰と敬意を持ち、神聖な川に向かって祈りを捧げています。彼女の大きくふくよかな手は、祈りの深さと誠実さを象徴しているようです。 赤色の背景は情熱と信仰を象徴し、女性の民族衣装は彼女の文化とアイデンティティを表現しています。

この絵は、宗教と信仰が人々の心に希望と力を与え、神聖な瞬間が美しい芸術として表現されることを示唆しています。

 

畠中光享は、インドから日本に至る仏教美術の伝来に造詣が深く、インドの民俗や仏伝など仏教を題材にした作品が多い。宗教家としてまた画家として、インドを中心とした歴史的な作品の研究を通じてテーマを見出し、絵画制作をもって絵の本質と生き方を考えることを信条とする。


1947:奈良県に生まれる/1977:第21回シェル美術賞/1978:第1回東京セントラル美術館日本画大賞/1987:第5回京都府文化新人賞/2002:日経日本画大賞/2004:第22回京都府文化賞功労賞/2014:京都美術文化賞/2015:京都市文化功労賞など、受賞歴多数
●元京都造形芸術大学教授